逆日歩とは株式における信用取引において、信用売りが超過になった時に銀行など機関投資家から調達する際に発生する費用を投資家が負担する品貸料のことで、読み方はぎゃくひぶです。
発行部数が少ない小型株や流通量が少なく調達が難しい銘柄、もしくは決算期末などで株を調達することが難しい時期に逆日歩が付きやすくなり、毎日1株ごとに発生し、計算は営業日ではなく暦日数で計算します。
常に発生するわけではありませんが、発生した時には予想外の費用になるため信用取引を行う場合は必ず頭のどこかにとどめておく心構えが必要です。
逆日歩が発生すると以前からその銘柄を借りている投資家も含めて全員に負担がかかり、倍率には2倍と4倍と8倍と10倍の4段階があります。
過去に逆日歩10倍になった銘柄一覧表は、コンビニエンスストアフランチャイザーや外食チェーン店、スーパーマーケットチェーン店やソフトシステム開発業などです。
浮動株の少ない銘柄はすぐに株不足になってしまいやすく、株が不足すればするほど逆日歩は高くなるため毎営業日の取引終了後には貸株超過に注視しておくとリスクが軽減します。
個別の銘柄ごとに逆日歩を確認する方法には、証券会社の公式サイトの情報やスマートフォン向けの株関連の速報アプリがあり、逆日歩10倍ランキングなどを掲載しているアプリもあるので活用すると便利です。
相場格言として逆日歩に買いなしという言葉がありますが、株価下落時にも利益を出せる空売り超過を防ぐ効果もある逆日歩は、それ以上信用売りをすると損失を出すため、その銘柄の株が下がった時にあえて買う方法で利益を出す方法があります。
格言を逆行していますが、いわゆる逆張り買いという方法で株取引には昔からある買い方です。
反転上昇するまでの期間が長いと逆日歩10倍で計算することになりますが、いずれ受給は反転する日が来るためそれまで逆張りで買い続けることも1つの方法です。逆日歩に関して理解を深めるために書籍などを活用するのも良い方法です。